ついけん

東京都下水道局の施設見学会で「落合水再生センター」に行って下水道の勉強をしてきた

kokumaijp ライター: kokumaijp
カテゴリー: 生活
投稿日:2012/5/28
タグ: 下水道 東京都下水道局 下水道モニター 落合水再生センター 下水処理場 大人の社会見学

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大人の社会見学シリーズ。東京都下水道モニターの施設見学会に行ってきました。

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指摘を受けましたので一部訂正しています。


今年度(平成24年度)から、私は東京都の下水道モニターになっています。
平成24年度の東京都下水道モニターに当選しました : ついけん (2012/3/31 )

下水道モニターの仕事?の一つとして、施設見学会があります。
ということで落合水再生センターの見学に行ってきました。


落合水再生センターは新宿区上落合の住宅街にある下水処理場です。
以前は落合処理場という名前でした。
下水処理場の名称が「水再生センター」にかわります!
平成16年(2004年)4月1日から名称変更

落合水再生センターの入り口。
落合水再生センター 施設見学 05

門から入ったところ。
落合水再生センター 施設見学 23

落合水再生センター全体の案内図。
脇を流れている川は神田川です。
落合水再生センターの上部は公園(落合中央公園)になっています。
落合水再生センター 施設見学 28

落合水再生センターの本館。
落合水再生センター 施設見学 04

写真や資料を見ながらの説明


まず最初に会議室にて写真や資料を見ながらの説明がありました。

多くの人が参加していました。
落合水再生センター 施設見学 32

いただいたもの。
落合水再生センター 施設見学 33

(下)エコスクレーパーはフライパンやナベなどの汚れを削り取るもの。
汚れはゴミとして捨てて、下水に流さないようにしましょう。
落合水再生センター 施設見学 34

元センター長だったというOBの方に説明していただきました。
今回の施設見学会は大勢のOBの方が対応してくれました。

・東京の下水道の歴史は今年で130年。
・いかに質を維持しながら量を処理するか。
・落合水再生センターが出来たのは東京オリンピックの年(昭和39年=1964年)。その時の東京の下水道普及率は35%程度だった。現在はほぼ100%。
・上部に公園がある下水処理場は日本で初
・下水道は税金で運営されているのではない。下水道料金収入で運営されている。
・23区は10個の処理区に分かれている。水再生センターの配置と処理区(PDF)
・落合処理区は中野区を中心としたエリア。処理区の区分けは行政区ごとではなく、地形による。境界は分水嶺。
・落合処理区の人口は68万人。1日平均38万トンの汚水を処理する。MAX 45万トン。東京全体では1日平均600万トン。
・下水管を途中で汲み上げるポンプ所は23区内に84ヶ所あるが、落合処理区内には存在しない。山の手エリアは傾斜があるのでポンプ所は必要がない。
・落合処理区には落合水再生センターだけでなくもう1つ中野水再生センター(中野区新井)がある。
・落合水再生センターには汚泥焼却施設がない(住宅地のため)。
・落合水再生センターで高度処理された水は大半は神田川に放流されるが、平成7年から水が枯れて汚れが問題になっていた城南3河川(渋谷川・古川、目黒川、呑川)にも放流するようになった。
・家庭排水と雨水を同じ下水管に流す「合流式」、別々の下水管に流す「分流式」があるが、東京は約8割が「合流式」
・大雨や台風の日は処理能力を越える汚水がおしよせることがある。
・下水道管に流入した水は水再生センターに流れてくる。
・大雨対策のために東京都下水道局が独自に開発したものが「東京アメッシュ」。レーダーが港区と稲城市にある。降雨情報は下水道施設の維持管理に利用するとともに、インターネットで一般にも情報を公開してる。
・油を下水に流さないこと。油は下水管の表面にこびりつき、下水の流れが悪くなる原因になる。


施設の見学


4班に分かれて施設の見学を行います。1班はだいたい20人くらいです。

中央監視室。
落合水再生センター 施設見学 43

この中央監視室が、超カッコイイんです。
巨大モニターがあってそれを担当者が監視しているという、映画やアニメなどに出てきそうなもののイメージ通りの部屋でした。
落合水再生センター 施設見学 46/f/3/f314d落合水再生センター 施設見学 45

24時間365日、監視していなければならないため、かなり大変だそうです。
台風や大雨の降るときなど、非常事態にそなえ緊張して任務に当たられているとのこと。
また警察や飛行機の管制塔などはよくマスコミに取り上げられますが、下水道という地味な仕事のため脚光を浴びることが少ないそうです。
社会のインフラを支える重要な仕事です。
落合水再生センター 施設見学 49b


下水道のメイン施設を見て回ります。
下水道のしくみ

画像は東京都下水道局の暮らしを支える下水道のしくみより一部を引用

まずは第一沈殿池(だいいちちんでんち)。地下にあるので実際には見えません。
落合水再生センター 施設見学 51

反応槽
ここが実は下水処理の一番メインとなる部分です。
落合水再生センター 施設見学 54

反応槽の中身。
すごい色ですが、この中に汚れを食べてくれる微生物がたくさんいます。
意外なことに思ったほど臭いません。
落合水再生センター 施設見学 56

反応槽の中にどのような微生物がいるか、パネルがありました。
落合水再生センター 施設見学 58
落合水再生センター 施設見学 60

流入下水と活性汚泥。
反応槽の微生物の活躍により、流入下水はきれいな水(活性汚泥が沈殿して上部の水は澄んでいく)になります。
落合水再生センター 施設見学 59

反応槽の模型。
このように水中に空気をいれることにより、微生物がいきいきと活動してくれるようになります。
落合水再生センター 施設見学 61

第二沈殿池(だいにちんでんち)
落合水再生センター 施設見学 63

汚泥を沈めて分離します。たまった汚泥は焼却処理をしますが、落合には設備がないので、他の焼却処理施設のある場所まで圧送しています。
落合水再生センター 施設見学 64

砂ろ過施設
落合水再生センター 施設見学 74
落合水再生センター 施設見学 72

ろ過された水は新宿副都心や中野坂上の高層ビルのトイレ用水に利用されています。
また、メインの神田川以外に、清流復活事業として高度処理した水を遠く離れた渋谷川・古川、目黒川、呑川にも放流しています。
落合水再生センター 施設見学 76
落合水再生センター 施設見学 77

UF膜とRO膜を組み合わせたろ過水施設
RO浸透膜でろ過することにより、飲んでも問題ないくらいの綺麗な水になります。(水道水扱いにはならないので、飲み水としては使われません)
非常にコストがかかるのですが、「せせらぎの里公苑」の水として利用されています。
落合水再生センター 施設見学 80


他にもいろいろ見学しましたが、キリがないのでこのあたりで。
「工場萌え」な方なら泣いて喜びそうな施設がたくさんありました。

社会を支える重要なインフラである下水道のことを学ぶよい機会でした。
みなさんもお近くの下水処理場の見学に行ってみましょう。
東京都内の水再生センターでは、一般の方の見学も随時受け付けています。
水再生センターの見学受付窓口設置のお知らせ


基本情報


施設名 東京都下水道局 落合水再生センター
住所 東京都新宿区上落合1-2-40
行った日 2012年5月24日

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