ついけん

「デジタルメディアの影響力が増大し、紙媒体やラジオには試練が」~フィリピンでも事情は似たようなもののようです。

takosaburou ライター: takosaburou
カテゴリー: ビジネス
投稿日:2011/9/8
タグ: 新聞 ラジオ 危機 試練 フィリピン

このブログには欠陥が多々ありますが、その1つが中国・インド以外のアジア地域のメディア環境情報が少ない事。すんませんです。

さて、今回はフィリピンのメディア環境についてご紹介します。デジタルメディアの影響力が増大し、紙媒体やラジオに試練が訪れているのだそうです。

abs-cbnnews.comが報じています(2011年9月7日午後1時8分投稿)。


マニラ・フィリピン インターネットは紙媒体やラジオに真の変革を課そうとしている。都市部のフィリピン人の25%に向けられる広告メディアが、デジタルに効果があると、火曜に発表されたシノベート・メディア・アトラスの調査で明らかになったからだ。

シノベートでは都市部に住むフィリピン人に2010年から11年にかけ8000人のフィリピン人にインタビューを重ねた。

この調査では、どのメディア広告が最も効果があるかを訊ねた。テレビは引き続きリーディング・モデルとして37%を維持した。以下、インターネットが25%、ラジオが6%、新聞が5%、雑誌が4%だった。

今回のシノベートの調査では、インターネットとケーブルテレビの利用率が等しくなった事も判明している。98%が無料のテレビを見ている。FMラジオの視聴をしているのは64%。次いで46%の人がケーブルテレビとインターネットを利用しているのである。

「メディアの利用傾向が変わっている事を、この数字は物語っている。マルチメディアは、最早テレビやFMラジオに限定されない。ケーブルやインターネットも含まれるのだ」("The figures show that media consumption trends are changing. Multimedia is no longer limited to TV or FM radio but cable TV and the Internet,")と、シノベートのフィリピン法人のマネージング・ディレクターを務めるキャロル・サラター氏は話している。

同社のメディア担当役員、スティーブ・ギャルトン氏は、新聞や雑誌を含む紙媒体メディアは、クラスABCと呼ばれる層に強い影響力を保持していると話している。少なくとも57%のAB層の回答者が、いずれかの新聞を読んでいると答えている。何らかの雑誌を読んでいると答えたのは56%だった。

ギャルトン氏によると、この4年インターネットの普及は全てのソシオ・エコノミック層の間で堅調だったと言う。国全体で見ると、2007年から08年にかけての普及率は32%だったが、2010年から11年の普及率は46%だった。

15歳から24歳の層の71%が1週間の間に場所を問わず定期的にアクセスしていると、同氏は言う。

快適で早い接続が、インターネット普及の鍵となるだろうとギャルトン氏。多くのフィリピン人は、インターネット・カフェや職場でログインする代わりに、携帯や自宅からアクセスしているとの事だ。

「クラスABの75%がインターネットを使っている。同じ価格で速度は倍だ。インターネットは若者の専有物では最早無い。誰でもがオンラインを使うからだ」(“Seventy-five percent of Class AB crowd are using the Internet. They’re getting twice the speed for the same price. The Internet is no longer the domain of the youth because everybody is going online,”)と同氏。

サラター氏は、最新の調査からインターネットがテレビやラジオ、紙媒体よりも大きな注意を引きつける可能性があると話している。

同氏は、ネットサーフィンをする人の79%は、やっている最中は他のことには目もくれないと答えている事に注目している。雑誌を読んでいる人の75%は、他に何かしながら読んでいるそうです。ちなみに、こういう「ながら」は新聞が62%、ラジオが40%なのだという。

なお、テレビはどうかと言うと、「ながら」をせず、じっと視聴している人は僅か19%なのだとか。サラター氏は、
こうした回答者の中には家の掃除や皿洗いをしながらテレビを見る人がいるようだと話している。「インターネットは、よりドップリと没入的に使うようになっており、利用者の間で大いなる注目を集めようとしている」("The Internet is a more immersive experience and commands greater attention among consumers.")と話している。

ギャルトン氏は、アジア・太平洋地域の市場関係者は、広告媒体としての「デジタルメディアの重要性に目覚めた」(“woken up to the importance of digital media”) としている。

シノベートが321社のマーケッターを対象にした調査では、今年の市場コミュニケーション計画でオンライン広告が大きな役割を果たすだろうと答えたのは70%にも上るという。

また、66%のマーケッターが、今年のマーケティング計画に伝染型キャンペーンが高い役割を果たすだろうとして、ソーシャルメディアでの引き合いをしようとしている。

「アジア太平洋地域のマーケッターは、今年オンライン広告予算に重きを置こうとしている。ソーシャル・メディアで伝染型キャンペーンを行おうともしている」(“Marketers in Asia Pacific are now planning higher online advertising budgets for this year. They also have social media/viral campaigns,”)とギャルトン氏。

デジタルメディアには巨額のマーケティングの好機がある一方、「利用者を含む会話がなければならない」(“there has to be a conversation that will involve the consumer.”)と同氏は言う。

「利用者は平等に扱われたいと期待している。自分の意見を聴いて貰いたいとも思っている。というのも、彼らはインターネットのユーザーであり、意見があるのだから」(“The consumer expects to be treated as an equal. They expect to be listened to. Because they are Internet users, they expect to have a voice,”)。

サラター氏は、オンライン広告が上手くいってる例の1つとして、旅行の予約を上げる。衣料やデパートなどで見つからない特別な商品も、ビジネスオンラインで活況を呈している。

「世間の人達は広告や特別セールに大変興味を示している。特に旅行業界のオンライン・コマースは大きな推進源だ。利用客は最良の条件を探し、フィリピン人の心理に訴える価格帯を比較する。皆さんがフィリピン人向けに提案をし続ける限り、彼らは力づけられたと感じ、友人にその事を話す」(“People are very interested in ads and special offers online. It’s a big driver of online commerce particularly in travel. They look for the best deals, they compare prices and that resonates with the Filipino psychographic. As long as you offer a choice to the Filipino, they will feel empowered and tell their friends,”)と言う。

サラター氏は、インターネットはフィリピン人の利用者のライフスタイルで顕著な4つのセグメントを浮き彫りにするのを助けるだろうとしている。

同氏によると、その4つのセグメントとは実用的で最新を好む利用者
(30%)、健康的で地位にこだわる若者(22%)、特定のブランドファン(24%)、無関心な若者(24%)が当たるという。

サラター氏は実用的で最新を好む利用者を「中年のグループで、25歳から34歳が大半。大学で高い教育を受け、フルタイムで働き、最新のファッションや傾向を追いかけている」(“mid-aged group, with most being 25-34 years of age, well-educated with college degrees, working full-time and follow the latest fashion and trends.”)層だと定義する。ソシオエコノミック・クラスではクラスCに大半が該当する。

「彼らは自分達が買おうとする物に対し、十分な情報を欲しがる。広告を参照し、オンライン・フォーラムやブログを見て、購入について友人と話すのだ。また、彼らは価格を比較して、自分が買おうとしている物の合理性を求める。例えば必要があるから買うとか、贅沢品だから買うとかいった具合にだ」(“They like to be informed about the purchases they make. They refer to ads, online forums and blogs and speak to friends about their purchases. They also tend to compare prices and rationalize purchases they make, on whether it is a need or luxury,”)。

一方、ブランド・ファン層とは25歳から44歳が主流のグループで、大学を出ているか、少なくとも高校卒であり、フルタイムで働き、ソシオエコノミック・クラスで言えばクラスCかDだという。

サラター氏に言わせると、このグループは良く知られているブランドを買う傾向にある。自分達が物を買うに当たって保証を求めたいからだ。「クラスABCほど裕福ではないかも知れないが、自分達が買いたい物はキチンと買う。セグメント1と比較すると、購入に当たってはメディアを使って情報を集めるような事はしない」(“They may not be as affluent as Class ABC but they get exactly what they pay for. They don’t use media as much to inform their purchases compared to segment 1,” )との事である。

健康で地位にこだわる若者層は15歳から24歳が主流で、高校卒か、現在大学教育を受けている層だ。このセグメントはクラスで言えばDEで、フルタイムで働いている事が調査結果で明らかになっている。

サラター氏は、この層は「稼ぎ続けるためには自分の体をいたわる事を知っている」(
“who know they have to take care of their bodies in order to continue earning.”
一家の大黒柱の言う事に従っているという。

「また、彼らには高い志があり、社会的地位が重要なのだ」(“They also have aspirations and social status is very important to them,”)と同氏は言う。このグループはオンライン調査を行い、FMラジオを聴くが、雑誌はそれほど読まないのだそうだ。

最後に、無関心層の定義であるが、これは15歳から24歳までの年齢層である、高等教育を受け、フルタイムで働いている。そして「クラスABCプラスに属する最大の数」(
“having the biggest number belonging to Class ABC+.”)として、高所得層でもあるという。

サラター氏は、このセグメントは突出したグループであり「健康にもフィットネスにも無関心な」(
“indifferent to health and fitness.”)のだと言う。

「彼らのする事はおおらかである。楽しめて喜びたいのだ。やる事の幾つかは、友人と共に遊べる何かだ」("They have a lot of spontaneity in what they do. They go for fun and pleasure, something that they can enjoy with friends,”)そうだ。

サラター氏は、マーケッターはこのグループに的を絞る事が可能だという。しかし、もっと微妙な方法が必要だとの事だ。「彼らは自分達の違いを示そうにも、なお自分が信頼できる物にこだわる。彼らが健康にこだわらないのであれば、それを違った方法でフレームさせれば良い。違った方法で売る事は可能だが、喉に押し込めるような方法は駄目だ」(“Even if they try to show indifference, there are still relevant issues to them. If they are not health conscious, you can frame it differently. You can sell it differently and not ram it down their throats,”)としている。

翻訳終わり。後半はインターネットの話だけでなく、マーケット対象層の話ですね。特定のFMラジオの視聴者層と雑誌の購読層が連関していないのに、少し驚きました。これ、日本で同じ調査をしたら、どうなるんでしょう?

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