ついけん

「俺はまだ死んどらんぞ」アップル側、AP通信のジョブズ氏訃報取材に激怒 #Apple

takosaburou ライター: takosaburou
カテゴリー: その他
投稿日:2011/6/7
タグ: アップル ジョブズ 死んでない

新聞社に限らず、報道機関が著名人の死去に備え、生前から追悼記事をあらかじめ作成しておく事は良くあります(予定稿と言います)。日付けと死亡原因、死んだ場所だけを空白にしておき、後は生前の業績や故人を偲ぶコメントなどが並んでいく次第。当然ながら、「そろそろあの人危ないかな~」なんて局面になると、然るべき関係者に「すんませんが、かくかくしかじかでして」と聞き出すのです。ところがと言うか、当然ながらと言うか、その取材が他ならぬ当人や関係者の耳に入るとシャレになりません。

そうしたシャレにならない事態がアメリカで起きました。被害者は、あのアップルのスティーブ・ジョブズ氏です。ニューヨーク・ポストが報じています(2011年6月6日午前0時22分投稿)。

件のジョブス氏は、先の投稿でも紹介した世界開発会議で基調演説する事が予定されていました。ところが、天下のAP通信がジョブズ氏の訃報の編集で大わらわだったのだとか。

APの記者がハリウッドのスタジオのトップやレコードレーベルの役員に声を掛け訃報に備えての追悼コメントを更新していたのだそうですが、これがアップル側の耳に入ってしまいました。当然ながら激怒しています。

取材相手はユニバーサル・スタジオとワーナー・ピクチャーズとソニー、EMI、ワーナー・ミュージックのトップだったそうで、ここ2週間の間に行われたとの事。

消息筋は同紙のページ・シックスというゴシップ担当欄の記者に「アップル側が気づいて、追悼コメントに関与しないで欲しいと頼んだそうだ。もっとも大半は既に拒否したそうだけどね」("Apple found out about it and asked everyone involved not to give any quotes, although most of those called had already refused.")と話しています。

APのやり口について、ある人は「仕事としてやったのは分かるけど、間が悪いし気味が悪いよな」("I understand they have a job to do, but it seemed a little ill-timed and macabre.")と話しています。

ジョブズ氏は、ここ数ヶ月間治療生活中です。以前にも膵臓癌の闘病をしましたが、今回の治療生活は2度目。最後に姿を見せたのは3月のiPad2のお披露目式でした。

もう一人の象徴的な共同創設者(ウォズニアック氏)は他の企業の役員と共にiOSやMac OSXの次期バージョンや音楽・ビデオや他のメディア用のiCloudについて協議するために姿を見せるとの事です。

アップル側もAPもコメントを拒否していますが、消息筋によると「報道機関が公的な人物の訃報を適宜更新するのは懸命だ。特に一定の年齢を重ねるか、予後がはかばかしく無い人はそうだ」("It is wise for major news organizations to be constantly updating their obituaries for public figures, particularly those who seem fragile or who are a certain age.")。

ちなみに、2008年にはブルームバーグのフィナンシャル通信が間違えてジョブズ氏の訃報を不完全なまま報じてしまったのだそうです。スティーブ・ウォズニアック氏とオラクルのラリー・エリソン氏らを含む追悼コメントと思しきリスト付きだったとの事。数分後に引っ込めたそうですが。

そ、それはマジでシャレにならんな。ちなみに、対象人物が高齢だったり、闘病生活が長いとですね、コメントを寄せて下さった方が先に亡くなられたり、或いは肩書きが変わってしまう場合があるんです(大学教授が大学名誉教授になったりする)。そういう意味で、APのやってる事はメディアとして間違ってないと思うけど、いかんせん当事者にばれてしまったのはまずかったなあ。偉いサンが詫びを入れる事になりそうですね。


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