ついけん

Facebookとツイッター、ダウンして困るのはどっち?英ガーディアン紙記事より

kokumaijp ライター: kokumaijp
カテゴリー: ツイッター
投稿日:2010/10/4
タグ: ツイッター

世界を静めるツイッター



世界最大のソーシャルネットワーキングサイトといえば、Facebook(フェイスブック)です。世界中で多くの会員を集めており、日本でも「これからのトレンドはツイッターからFacebookに移る」と言う方も少なくありません。



では、ツイッターは廃れてしまうのでしょうか?



日本時間の9月21日の夕方から夜にかけて、ツイッターの脆弱性をついた「マウスオーバー・バグ」による騒動がありました。

同じ週、9月23日にFacebookに不安定になる問題があり、一時的にサイトにアクセスできなくなるトラブルがありました。



この2つの障害を通じて、ツイッターとFacebookの違いについて、イギリス「ガーディアン」紙チャールズ・アーサー記者がユニークな記事を書いていたので、翻訳しました。



Charls Arthur Guardian





世界を静めるツイッター

2010年9月27日

Charls Arthur Guardian チャールズ・アーサー記者(ガーディアン) @charlesarthur



先日、Facebook は IT サポートマニュアル第一項『困ったときに最初にやってみること』を実行した──サーバーの電源を一度、完全に落としたのだ。

Facebook は木曜日(9月23日)にネットワーク上に複数の重大な問題を抱えていた。そして金曜日の朝、ソフトウェアエンジニアリング部長のロバート・ジョンソンは「そうするしかなかった」と釈明した。



何ということだろう。5億人以上もの人々が、一瞬にして世界最大のソーシャルネットワーキングサイトにアクセスできなくなったのだ。



え、あなたは気付かなかった? では、Twitter がハックされ始めた火曜日(9月21日)の昼休み時と比べてみよう。もしその時、あなたが Twitter のサイトにアクセスしていたならば、「感染した」つぶやきが偽の警告を発していただろう。さらにその後発生した亜種のお陰で、感染したツイートをマウスオーバーしただけで、無数のリツイートを繰り返してしまっていたはずだ。

その後の分析によると、この不具合による影響を受けたユーザーは全体のわずか1%に満たなかった。それでも、2時間のうちにアラン・シュガー卿(イギリスの有名企業家)やホワイトハウス報道官を含む、約145万アカウントが影響を受けたことになる。



もしあなたが Facebook の姿が消えたことには全く動じなかったのに、Twitter のタイムライン上にマウスオーバーのお陰で展開されるツイートを見て、まるで地獄絵図を目の当たりにしたかのように感じていたなら……あなたは周囲から『マスコミ関係の人間』と言うレッテルを貼られても、不思議ではない。



facebook vs twitter



一体、どういうことか? 5億人のユーザーを抱える Facebook に比べれば、Twitter はせいぜい1億4500万と極めて少ないユーザー数だ。Twitter は相当な数の人をサイトに呼び寄せる力も持ってはいるが、その事実が見過ごされがちであるのも Facebook とは比べ物にならないからだろう。



だが、マスコミ関係者の間で Twitter は僅か4年と言う短い間に末梢神経系のような役割を担うようになった。Twitter は世界中であれ、自分が選んだ関心範囲内であれ、どこで何が起きているのかを教えてくれる。

知る必要がある事項に関して遅れをとることのないように手助けしてくれるし、仲間とアイディアをぶつけ合う手伝いもしてくれる。独自の専門分野や知識から成り立つ無数の小都市を創造する Twitter では、Facebook のように他人を手懐け『友人』扱いする必要もない。誰でも自分の好きな人を勝手にフォローすれば良いのだ。



この形式にはそれなりの利点があり、それはスティーブン・B・ジョンソンが最新刊、"Where Good Ideas Come from (名案はどのように生まれるか )" の中で指摘している。都市がイノベーションを促進させることは科学者達が発見した事実だ。なぜシリコンバレーやケンブリッジなどがたくさんの技術系新規事業を生み出したのかは、人口集中とコミュニケーションの容易さが説明してくれる。



Twitter は仮想都市を創造する。一定レベルのフォロワー数さえ獲得してしまえば、ユーザーにとってそれは他のどの方法よりも迅速に質問に対する答えを得たり、ニュースを知る手段となるのだ。(実際、私自身も Twitter バグを考え出した人物に関する情報は Twitter を通じてこっそり受け取ったのである。)



以前なら渋い表情でニュースワイヤー(通信社のニュース配信端末)を見ていた記者達も、今では Twitter で慎重に行った検索の結果一覧を眺めてコメントを残している。一定数以上の(広い人脈を持つなど)「良い」人をフォローするようになれば、彼らは必要不可欠な情報源になってくれる。



中には「Twitter が何をするための物なのか、(長所も特徴も)理解できない」と文句を言う人もいる。確かに、自身の仕事内容や携わっている業種がタイムリーな情報に頼らない場合や、他人と協力的な交流をするのが難しいと感じる人にとっては、Twitter が理解しにくくても不思議はない。



だが、世界中の報道機関にしてみれば、Twitter が破滅するかも知れないと思われた瞬間こそが、リアルタイムニュースそのものの存在が危険に晒されているように思われた一瞬だった。何という恐ろしい考えだろうか。そして、それは同時に我々の順応速度のスピードを示している。

つい数年前に真新しかった「ブログ」とやらは、自由自在に更新することが出来る、リアルタイムにおいては最先端を行っているテクノロジーだった。そのブログも、今では(書き込みに必要な単語の多さのせいか)のろのろと Twitter ニュースの後を追うだけだ。



Twitter 自体がニュースを作り上げている訳ではない。それにはやはりまだ人が実際に人と話したり、又は例えばロイヤルメール(イギリスの郵便事業会社)の恩給基金に関する奇妙な行動を調査したり、といったことをする必要がある。だが、一度 Twitter 上でニュースが流れれば、それは生き物と化す。それに比べると Facebook はニュースが生まれる場所のようには感じられない。確かにユーザーの数は多く、その一人一人が自身でニュースを作り上げている。



だが、Facebook 上で信頼できる情報源を効率的に確立することは不可能に近い。何しろ、誰が価値ある発言をする人物であるかの決断を下すためには彼らをまず友人として登録しなければならないのだ。そして、その後彼らを友人登録から外そうものなら……それもまた、社会的に気まずいものだ。



Facebook はニュースを広める目的で作られた媒体ではなく、知り合い同士をウェブ上でも繋げる役割を果たすために作られた。しかしニュースの場合はそうは行かない。ニュースと言うものは大概、知らない人に関する情報だ。だが、ニュースを聞きながら人は、報道されているその人物のことを知りたいと思うようになる。



Twitter はそんなニュースの社会基盤となった。一方、Facebook は広告がよく売れるサイトだ。無論、記者達は自分がどちらのサイトを見ているべきか既に知っている。



シリコンバレーに住む投資家で、Twitter にも投資しているクリス・サッカは言う。

「Facebook がダウンした時には、皆がこぞって Twitter でその話をしていた。だが、Twitter が落ちてしまうと誰もが口を利かなくなるんだ」





原文

Twitter goes down and the world falls silent / Charles Arthur







参考記事

Twitterブログ: 「マウスオーバーの」問題についての全容

概要: 日本時間の9月21日午後6:54に Twitter におけるセキュリティ上の弱点に対する悪用が30分前より発生していることを確認し、即座に問題の対応にあたりました。日本時間21日午後11時までに問題の主要因を解決し、22日午前1:15にホバーカードに関連した小規模な問題も解決が完了しました。



世界的猛威を奮ったTwitterマウスオーバー・バグはどう広まった? : ギズモード・ジャパン



Facebook、サービスダウンについて説明--「4年間で最悪」の障害 - CNET Japan


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