ついけん

孫正義社長記者会見「光の道構想 今後の議論に向けて」書き起こし Part2

kokumaijp ライター: kokumaijp
カテゴリー: USTREAM
投稿日:2010/8/24
タグ: ustream





孫正義社長記者会見「光の道構想 今後の議論に向けて」のPart2です。



Part1はこちら。

孫正義社長記者会見「光の道構想 今後の議論に向けて」書き起こし Part1 | kokumai.jpツイッター総研



USTREAM録画

光の道構想 今後の議論に向けて

Part2は40分から最後まで。



関係資料

今後の「光の道」議論に向けて (PDF)

総務省事前提出資料 (PDF)

提出資料要約版 (PDF)





孫正義社長記者会見34



聞き取れなかった部分や、聞き間違いなどあるかと思います。ぜひご指摘をお願いします。





●質疑応答





孫:

はい、どうぞ



孫正義社長記者会見34



質問者:

ニコニコ動画の亀松と申します。

ユーザーの皆さんからたくさん質問が来ておりまして、その中から抜粋して質問させていただきます。

まずひとつ、ひとつだけまず。

今いろいろお話しいただきましたけれども、現時点での光の道の実現可能性について、どのように感触を持っておられるでしょうか?




孫正義社長記者会見46



孫:

私は技術的には何ら問題ないと思っております。

何か新しいものを発明しないといけないようなものはまったくない。

あとは国が決めるだけ。

国が決めるということは、政府が決めるということですね。



ですから私はこういう大きな意思決定をするために政治家がいるんじゃないかと思うんですね。

政治家の皆さんが国会で議論いただき、NTTの筆頭株主は日本国家ですから、日本国政府がNTTの筆頭株主なので、NTTの分社化、それによってメタルを全廃して光に置き換えるというのは、日本政府が決められる。



国会での新しい法案が出て、その法案が通りさえすれば実現できる。

その法案を出すのが来年だ。

来年その法案が通ればそこから5年でメタルから光に全部置き換わる、ということが実現できる。



ちなみに電子教科書も電子カルテも、今から5年かけて準備すればいいわけですから、機能的に何が足りないということは大いに議論していただいて、それらを足りるようにするのが我々の役目ではないか。

問題点は大いに今のうちに挙げていただいて、5年かけて解決していけばいいのではないか。







孫正義社長記者会見39



質問者:

??

議論を加速するために、直接討議したい

NTTの社長さんと孫社長との直接

話が少し前にあったような気もするんですが、実現の可能性と言いますか、何が一番ネックなのか、我々としては加速するのに一番まずそれを。






孫正義社長記者会見47



孫:

そうですね。私がツイッター上で読んでいる限り、三浦社長と直接対決を見たい! というツイートがたくさんでておりましたが、私はいつでもリングにあがる用意はある。

あと相手があがっていただければ討議が成り立つ。



あるいは総務省の委員の先生方が、あるいは総務省の方々が、このNTT分社化をすべきかどうか、そして光の道を実現させるべきかどうか、というようなことについて、当然いま個別に聞いておりますわけですけども、今はボクサーとレフリーが試合をしているような。

レフリーがまた次のボクサーと代理して試合をする。



それっておかしくないか?

こちらが剛腕だとレフリーを倒しちゃう。

それでは何か感情的なしこりが残る。

なかなかパンチを打ちにくいわけですから。



ぜひ皆さんから、先日から実は光の道についての意見書の公募が行われておりますけど、集まったといってもせいぜい数百しか意見書がでてないわけです。

せいぜい数百の意見書、数百人の意見書で、何かの討議が行われるというのもおかしなもので、しかもその意見書も非常に出す手続きもやりづらい。

それよりも何万人がワンクリックで直接討議が見れる、そしてその場でツイートできる。そのほうが遥かに民意を汲み取りやすいのではないか。



実現の可能性というのは総務省次第。



私は少なくとも今日総務省の委員会で直接討論すべきだと球を投げてきました。ボールはあちらのコートにあると思っております。







孫正義社長記者会見40



質問者:

できれば大統領選みたいに、国民が決めるといいますか、皆さんが聞いて、これも1回とか2回ではなくて、何回かにわけて、テーマを分けて、それで××いただくとか、もっと加速しないと、進捗しない、前に進まないというのが正直な感想なんですけども。







孫:

おっしゃるとおりだと思います。

意見書を古いバージョンのワードとか一太郎の特定されたフォーマットでだしなさいというのはおかしな話で、メールとかツイッターとかいくらでも簡単に情報を集められる。

情報を取り扱ってる総務省が、遅れた形の情報のありかたでしか意見を集められないということ自体が既に問題がある。



他にいかがでしょうか。はいどうぞ。









孫正義社長記者会見41



質問者:

NHKのハヤシと申します。

ヒアリングについてお伺いしたいんですけども、質問の中で光100%にすべきかどうかといったところ、さきほどの孫社長が無理やり引くわけではないとおっしゃっていたので、光100%というところにこだわるのかどうか、ということについて質問があったのか、それにどうお答えになったのか、教えてください。






孫正義社長記者会見48



孫:

質問はありました。

100%の定義はメタルを100%光に換えるということでありまして、メタルも引いてない、固定回線をそもそも引いてない、いらない、ところにわざわざ引く必要はない。



そういう意味では、無線と有線の組み合わせということになると思います。



一部だけメタルを残す、というのが一番コスト的に非合理的なものになる。

ほんの一部だけ田舎にメタルが残ってる、となると、それに対応した維持費がかかる。

また上位レイヤーの交換機も古い交換機を残したままにしなくちゃいけないとか、あるいは中継のRT(遠隔多重加入者線伝送装置)がそのまま残らなきゃいけないとか、いろんなコストの非合理性が出てくる。



孫正義社長記者会見9



ですから少なくともメタルを全廃すべきだ。

メタルを全廃して光に置き換えるべきだ。



いや無線で大丈夫だ、と無線万能論を言う人がいますが、無線万能論に対しては、無線の周波数が今から足りなくなってくる。

ということを考えると無線万能論というわけにもいかない。



ですから無線だけでいいという人は無線だけでいいわけですけども、少なくとも100%というのはメタルを光に100%換える、そういう意味です。



他に。はい。







孫正義社長記者会見42



質問者:

フリーランスのヒダカ(?)と申します。

今回の孫さんの今いただいたご説明もかなり今まで何度もうかがってきて、ソフトバンク側からの情報はかなり一巡したかなという感があるんですけども、今日のヒアリングでそれがどの程度委員の方に伝わったのかという手応え感であるとか、あとは議論がなかなか前進していかないとなると、何が一番原因なのか、出している情報が正しく伝わってないのか、それとも何か別の原因があると思われるのか、そのあたり教えてください。






孫正義社長記者会見49



孫:

いま意見が一巡したとおっしゃいましたけども、熱心に、たとえば前回の佐々木さんとか池田信夫さんとかと私が時間無制限で5時間も6時間もやりましたけども、それを直接聞いた方からすると議論はだいぶ一巡した、と思うかもしれませんが、委員の先生の中にはあれを見ていない人もいる。



前回私が委員の先生方にヒアリングを受けたときの時間は15分という時間制限で、今日の45分という時間制限で。

ですから前回私が5時間も6時間もかけて、合計2回で10時間ぐらいしゃべった内容を知らない先生方もおられましたので、今日は質問にいろいろお答えしてきました。



同じように今までUSTだとかニコ動で見てない方もまだ国民の中は大半ですから、まだまだこれから開かれた形で議論をする。ということをしていかないといけない。

そうしないと本当の真意が多くの国民に伝わらないのではないか。



ましてや何百通かの意見書を集めただけで、国民の意見が反映できたと思い込むのはとんでもない勘違いだ。

委員の先生方には今日いただいた質問は一通り全部答えてきましたが、その委員の先生方でも45分ではまだ質問しきれてないという感じがありましたので、ぜひ時間無制限でNTTのトップの方と直接討論をしたい。

ぜひレフリーとして委員の先生方、あるいは国民の皆さんがそれを見ていただいたらいいんではないか。



ちなみに前回のヒアリングも、今回のヒアリングも、我々はNTTさんが何を言ってるかというのは聞けてない状態。

あ、前回は聞けた?

今回は何を質問受けて何を答えたのかわからない、という状態ですね。

まさにこれを密室の議論と言わずに何と言うんだろう。



他にいかがでしょう。







孫正義社長記者会見43



質問者:

3点お願いしたい。

1個は今日のヒアリングの質問で、今お話いただいた以外にどういう質問があったのか、どう答えられたのか、これが何かあれば教えてください。



2つ目は電子教科書で通信料無料でソフトバンクが提供するというお話がありましたけど、他キャリアもこれに競争上追随してくるだろうという話、ここが理屈がよくわからなかったのでこの説明をもう一度お願いしたい。



あと3点目が、メタル撤去によってその費用がなくなる、採算が改善するという今回の案の理屈だと思うんですけど、例えばNTTの人件費はメタルと光に配分されて入ってると思うんですね。それでメタルを撤去しても人員はその場で減るわけじゃないので、単に費用の配分が光のほうに行くだけなんじゃないかという気がするんですが。








孫正義社長記者会見50



孫:

それじゃああのまず最初の部分。

委員の先生から出た質問を一通り、ここでリピート致します。



まず1問目。

会社を分社するのに2年ぐらいかかるのではないか。2年かかって、そこから5年かかるのだと、2015年には光の道は完成しませんね。それについてどう思いますか。という質問がありました。



私は新たな会社を作るのではなくて、今ある会社を分割するだけですから、2年かからないで1年で出来るのではないか。と申し上げた。

1年かかって、そしてそこから5年整備に係るのであれば、2015年ではなく2016年になる。

来年1年かけて法案通す、ということであれば、2017年になってしまうかもしれない。



どちらにしろこういう議論をいつまでもいつまでも、愚図愚図やっていると、それだけどんどん、他の国に比べて遅れていく。



ちなみにシンガポールは2012年に光100%になるということを政府発表しております。

韓国も来年か再来年でADSLが皆光に置き換わる。方針として打ち出している。

先日韓国の通信会社の経営トップの方に直接僕聞いてみましたら、たとえばiPhone韓国で売られている。iPhoneの自宅での利用は、ほぼ100%、Wi-Fiだ。

99%くらいはADSLじゃなくて光になったか、今年中になるか。

そんな話を聞きました。



iPhoneのトラフィックをさばくのに、3G回線を通じて流しているトラフィックは全体の10数%で、他は全部、光、ないしWi-Fi、WiMax。こういうもの変わっている



このように実は我々も今現在通信サービス、携帯電話をやっておりますけど、携帯電話が使われる場所のトラフィックの87%が実は建物の中なんですね。

自宅か会社、あるいは学校。

屋内の利用率が87%。



孫正義社長記者会見57



屋外で使っているのはたった13%のトラフィックしかない。

iPadだiPhoneだアンドロイドパッドだ、Chromeだ、こういうのががんがん出てくるとき、無線の周波数、これからは全然足りないという状況になる。

足りない周波数のところを無理やり無線だけでやるのではなく、屋内にいるときは光で繋いで、光からWi-Fiになってて、それで87%は固定回線の光ファイバーでバイパスする。これがただしい使い方。

こういうふうになるわけですね。



韓国の人とかシンガポールの人が、ほんの2、3週間前ですが、笑ってました。

日本はいまだにそんな議論をしているのか。俺らはそんな議論はとっくに終わった。もう決断して来年か再来年で終わってしまう。



孫正義社長記者会見59



ちなみに各国続々とそういう議論が出てきておりますし、ノルウェイだったかフィンランドでは、21世紀の基本的人権として、ブロードバンドアクセスをユニバーサルサービスとして基本的人権として提供する、ということが政府方針で決まった。



国際競争がどんどんある。

1日も早く決断して実行に移していかなければならない。





2年間で2015年には間に合わないですね。

たしかに間に合わないかもしれないけども、だからこそ早く意思決定しなきゃいけない。

意思決定してから5年の工事で100%メタルが光に置き換わる。

もちろん場合によっては急がせれば5年が4年にということはあるかもしれない。





次に、設備競争についての考え方。

これを質問されました。



設備競争については、電力線を家の中に2本も3本も外から電柱からひっぱってくる。しかもそのサービスを変えるたんびに電力線そのものを引き剥がして、また引き直す。なんていうことはナンセンスでしょう。



ですから物理線は新しい光ファイバーとして1回だけ1本だけ引けばいい。

上位レイヤーのブロードバンドサービスをA社からB社、C社に契約しなおした、というときに、設備としての光ファイバーはそのまま引かれている、ということがベターだ。



ただし設備競争という意味では、CATVだとか、あるいは電力会社系の光ファイバー、そういうところとも競争しているわけで。

ちなみに今現在、あれは関電だったかな? どこだった? CATVだった?

ケイ・オプティコム(関西電力系)とSTNet(四国電力系)のところで、固定IP電話を提供するのに物理回線をいくらで提供してるかというと、月々1300円ぐらいで提供してます。



ですからこの分社化された光アクセス会社が1400円で提供する。

それに対して今現在既にケイ・オプティコムは物理線だけならば1300円で提供できてる。

ということはコストはそれ以下なんだろう。

だとすれば、民業圧迫とかではなくて、ちゃんと今現在競争力があるんですね。



採算のあう地域はどんどん競争してやればいいわけです。



採算があわないところは、分社化される会社の1400円のものをつかって、上位レイヤーにいろんな通信サービスを乗せればいい。

健全な設備競争が行われるだろうし、無駄な設備競争として1軒の家に何本も引くという無駄はいらないでしょう。





次3番目。

メタル回線を一度引き剥がすということは特損が出ますね。

特損が出ると上場を維持できないのではないか。1兆数千億円の特損が出る。それだけ損するのではないか。という質問がありました。



それは違います。

会計上の損が一回一時金として立つだけ。

現金によるコストがかかるわけではなくて、その後のむしろランニングコストは二重のネットワークがいらない分だけ、維持費が年間さきほどの試算では5000億近く下がるということになりますので、上場維持できるどころか、むしろ株主価値が増える、ということを意味する。



孫正義社長記者会見67



次に、資金繰りとして本当に2.5兆円もの設備投資のお金を調達できるんですか。という質問がありました。



年間4500億円のフリーキャッシュフローがある。

ソフトバンクのようなちっぽけな会社でも2兆円の会社買収をやって、それもほとんど借金で買収したわけですね。2兆円近い借金をしたわけです。



それよりも遥かに大きなフリーキャッシュフローのある、しかも安定的顧客を持っているアクセス会社が、2.5兆円の資金調達をできないはずがありえない。

ソフトバンクができた資金調達ができないはずないでしょう。

しかも我々より遥かに大きなお客さんを、今現在既にメタルが払ってるお客さんをそのまま光に置き換えるわけですから、収入はほとんど減らない。

むしろ利益が出るので、資金調達は十分できる。





その次の質問。

これはさきほど出た質問とダブっておりますけど、メタルの維持費の大半は人件費。人間の首を切らない限り維持費が下がらないのではないか、という質問がありました。



これは人件費が維持費の大半だというのはそのとおりなんですが、人員のほとんど大きい塊がですね、54~5歳から60歳ぐらいのところに、NTTさんの場合、労働人口の大半がいるんですね。

それをメタルの維持費がなくなる、でも浮いたその人員は光の建設側に回る。



孫正義社長記者会見62



5年間で家の中まで光を引き込みましょう、ということですから、この5年間にせっせと忙しく光の建設コスト側に入る。

ベテランの非常に詳しい人ですから、しかもこの方々が若いときにメタルを引いてまわった人たち。

定年退職の前の最後の仕事として、大変国家に貢献する、人々に貢献する、しかも自分たちの持っているノウハウを最大限に提供してやれる。

生きがいも感じるでしょうし、5年で引き終わったあとはちょうど定年を年齢的に迎える。



無理やり首を切って維持費を下げるというのではなくて、メタルの維持費のかわりに光の建設費に人員がまわる。

引き終わったら定年退職ですから適正な人員コストになる。





次に価格ですね。

価格が消費者から見て下がる。

ADSLのとき劇的に下がって世界一安い価格にしたわけですけども、ちなみにソフトバンクがADSLでYahoo!BBを名乗り出たときは、NTTさんが当時やってたADSLサービスの約4分の1の価格でデビューさせたわけです。

ほとんど不可能だと言われて、中国だとかアメリカとかヨーロッパよりも安い、インドよりも安い価格で我々のADSLを世界一安い価格で出した。



いま近所まで90%来てるのに光がなぜ30%しか利用率がないのか。

高いからだ。

性能が悪いからではなくて、光が高いから。

ADSLで十分だと思っている人がたくさんいる。今現在は。



孫正義社長記者会見68



しかしそれがもしADSLよりも安い価格で光が提供できるのであれば、そしたらそれを断る人はほとんどいないはずだ。

ましてやメタルが全廃されるということになると、当然光になる。

光の利用率は一気に上がる。



安いというのはメタル回線の物理線がいま1400円。

光の物理線が1400円、今回の構想のように提供されれば、上位レイヤーのブロードバンドサービスはADSL以下、というのが先程から私が申し上げている通りで、それであればトータルのコストがADSL以下になる。



であればADSL以下の値段で光が使える。

少なくともADSLから光には置き換わる。

その点ブロードバンドは一切いらないという人は、今までの電話代のままで済む。



孫正義社長記者会見63



今までの電話代のままで電話しか使わないのになぜ光を引くの?

それはメタルが赤字を出しているから、メタルの赤字をやめるために光に置き換えるというだけで、光を無駄に引くということじゃない。



これ何回か言っとかないと、何回言っても勘違いする人がいますから、しつこく申し上げますが、光を引くのは無駄なんじゃなくて、メタルが無駄に大赤字を毎年垂れ流しているので、1日も早くその無駄を止めなきゃいけない、というわけです。



ここを強調して言わないと、委員の先生方ですら、まだそれを理解してない人がいるみたいだ。

せっかく私が10時間もかけて熱弁をふるったのに、まだそれを見てないという委員の先生もおられる。



ちょっとおかしいんじゃないか。

この際不満をぶちまけておきますけども、せめて要約だけでも見ていただきたいなと。

なんで15分しか時間を与えられなくて聞いたつもりでいるんだろう。

今回やっと45分追加で聞いてもらえた。

合計1時間だ。



これで天下国家の議論が十分にされたかと。



再度強調します。

メタルを引き剥がすことが、そして光に置き換えることが、一番コストダウン。

光を引くのは無駄ではない。

メタルが無駄になっているんだ。



これを引き剥がすのが一番トータルコストを下げるということをもう一回理解していただきたい。

小学生でもわかる算数だ。



ぜひこの数値についてだけはご理解いただきたい。







次のポイントは、上位レイヤーの会社、サービス、通信事業者が儲からないのではないか。競争が激しくなれば儲からなくなるのではないか。

こういう質問を受けました。



今現在NTTの通信部門は年間3000億利益を出してます。



孫正義社長記者会見66



通信部門は3000億利益がでている。

アクセス部門が2500億赤字なんです。

ですから通信部門は十分3000億利益がでてるんだから、儲からないわけはないだろう。



赤字のアクセス部門が黒字になるんだから、NTTの株主から見ると、トータル、今現在、この資料は2008年度なので合算して500億くらいしか利益がでてない。



それが合算して6000億も利益が出る会社になる。

6000億も利益が出るのであれば、まあ2~3000億競争の結果利益が減ったとしても、いままでの500億の利益よりも遥かにいいでしょう。



2009年度で500億の利益が700億に増えた。増益でした。



どちらにしろ1000億以下の利益しか出てないのが、3000億とか6000億の利益が出るようになるのであれば、NTTの株主から見れば株主価値は大いに増えますね。



ちなみに通信部門として競争するソフトバンクの固定回線の通信部門はいま現在700億とか900億とか、その程度の利益です。

KDDIさんはたしか4~500億の赤字です。



ですからNTTの3000億の今現在利益が出ている通信部門と、競争する相手はNTTの3000億より少ない利益しか出してない。

KDDIも我々も赤字になってそれ以上さらに値下げ合戦をするというところまではいかないでしょうから、仮にソフトバンクが固定部門の利益が0円に減ったところまで競争したとしても、我々で900億とか700億の利益を押し下げる。

NTTさんの通信部門は3000億の利益が2300億になりますね。



だけどアクセス部門が3000億の黒字になるならば、お釣りが十分くるし、逆に言うとNTTの通信部門にアナログの電話交換機がだいぶまだ残っている。この維持費が全部いらなくなる。



むしろ通信部門は増益になる可能性すらある。

値上げするんじゃなくて値段は競争の結果さがったとしても、場合によっては増益の可能性すらある。



これは上位レイヤーの会社。



どちらにしろ消費者から見れば競争が激しくなって価格が安くなることは歓迎すべきことでしょう。

株主から見ればトータルで増益ですから問題ないですね。





その次に無償のブロードバンドとしての電子カルテだとか電子教科書。これを無償で提供してだれが採算あうんですか。だれがそんなサービスを提供するんですか。



少なくとも固定回線としてのメタルが光に置き換わる。

Wi-Fiのルーターが家の内壁に入ってる。



孫正義社長記者会見65



45ページ。



物理線のほうのコストはこれはもうかからないということで、上位レイヤーのほうのルーターだとか、あるいはその他いろんなスイッチだとか機器がありますけど、これらのほうについては、インターネットを一般的に活用するPCだとかあるいはその他のものを使うほうで収益をまかなう。



まあ電子教科書とか電子カルテ程度のトラフィックであれば、少なくともソフトバンクは無償でインターネットサービス、電子教科書・電子カルテの為ならば、公共的意義があることとして、ソフトバンクはIP接続を提供する。



そうすると競争上、NTT東西さん、あるいはKDDIさん、その他のところ、イーアクセスさん、どっちみちバックボーンは設備としてもっているわけですから、これは競争上彼らも無償サービスで戦ってくるだろう。



これはいいことをするのに戦うのに、何のためらいが必要なんだろう。

少なくとも1社、その覚悟を決めた会社があって、残りの会社が「うちはやらない」というのなら、それはそれでソフトバンクからすればビジネスチャンスです。

お客さんと接点が増えるということは、のちのち何か他のサービスを買ってくれるかもしれない。

直接電子教科書とか電子カルテで儲けなくても、お客様との接点ができれば、携帯電話だとかいろんなサービスを買って貰える可能性が出てくるので、我々はプロモーションの意味合いを込めて、無償サービスを提供する用意がある。

彼らがやらないということであれば、我々の印象がよくなるわけで、それはそれでうちはかまわない。

少なくとも一社が全国どこでもそういうサービスをやるという会社があれば、無償で電子教科書・電子カルテが提供できるということは間違いない。



私はおそらく競争上彼らもやると思いますので、別にソフトバンクが独占的にやるというわけではなくて、いい意味での競争で、無償合戦で、こういう公共サービスをやる、ということになるのではないか。





次にワイヤレス。

全部を固定回線でやらなくても、特に田舎のほうは無線でもいいんじゃないかという話がありました。



孫正義社長記者会見58



これは家で電子教科書、電子カルテをさくさく使いたい、タダでつかいたい、という子どもがいる。

そういう子供は田舎にもいるわけですね。離島にもいるわけです。

ですから少なくとも望むお客さんには、全国どこでもサービスが提供できるという構えが必要だ。



そのためには光ユニバーサルサービスとして、望むお客様には全部提供できる。

いらないというお客様には提供してない。

固定回線はいらない、無線だけでいいんだという人にはもちろん無線だけでかまいません。無理やりおしつけるつもりはない。



ただしメタルは100%引き剥がして、100%光に置き換えましょう。

それが光100%の定義です。

無線を許容しないのではなくて、無線も許容します。



孫正義社長記者会見69



だけど、沖縄は無線しか提供しませんとか、八丈島は無線しか提供しませんとか、それはいけません。





最後に。

NTTがいろんな資料をまだ十分に公開してない。

最初(のヒアリング)の冒頭でソフトバンクの出した資料は委員限りという形で、一般に公開してないということで、がーんとかみつかれたりしましたが、我々はそこから2、3週間かけていろんな検算した上で一般公開すべて行ないました。



NTTさんはまだ公開していない数字がたくさんある。我々は公開されてる数字の範囲の中で、予想バランスシートだとか予想キャッシュフローを出しましたけども、NTTさんが新たに資料を公開した結果、計算の根拠が違った、違った結果1400円で光の物理線が提供できない。

というふうになったら、どうしますか?



それについては、そのときは頭を丸めます。

ソフトバンクの説は引っ込めます。

我々の説は敗れた。



孫正義社長記者会見55



1400円で光サービスが提供できないということであれば、我々の説が根底からひっくり返る。

ごめんなさい。計算勘違いしましたと言って引っ込めます。



ただ、我々も十分にプロとして、公開されている範囲の資料とはいえ結構なものが出されておりますので、それをベースに試算して十分行けると読んでおりますので、我々としてはNTTさんはぜひ直接討論した結果、我々は1400円で行けるはずだと、これだけ何ヶ月も前から言ってるわけですから、NTTさんが本当に出来ないと思うのであれば、ちゃんとできないということを、数字で反論、反証すべきだ。



反論、反証義務はNTTさん側に今あると私どもは思っている。



1400円でできないというのであれば、逆に根拠を示してほしい。



具体論で数字で反論いただいて、根底から我々の計算が勘違いであった、ということであれば、皆さんにお詫びする、そして潔く説を引っ込める。



ただ、もし1400円ではなく、1600円ならできる。

というときにさてどうするか。



我々は一旦説を引っ込めます。

だけど敗者復活戦として、1400円でできなかったけど、よく計算した結果1600円ならできる、というときに、果たして国民の判断として、政府の判断として、それならこの話は全部やめとけ、となるのか、物理線は1400円から1600円にあがった、200円増えた。しかしその上のサービス競争が今のADSLより200円以上安い価格でできるのであれば、合算して今までのADSLよりも安い価格でできるのであれば、やっぱりやったほうがいいのではないか。



敗者復活戦というものが次にあるかもしれない。



どちらにしろ、NTTさんが自分の数字は自分が一番よくわかってるわけですから、なんとはなくできないとか、そういう言い方ではなく、ぜひ数値で反論していただきたい。

委員の先生方も数値でNTTさんから反論を取っていただきたい。



委員の先生だけが知ってるのではなく、我々や国民に公開していただきたい。



以上までが今日委員の先生方から聞かれた内容で、ついでにさきほどの質問にも答えたことになると思います。





他に質問いかがですか。はい、どうぞ。







孫正義社長記者会見44



質問者:

ニコニコ動画の亀松です。

またユーザーの質問をまとめてご質問します。

孫社長のご説明を聞きますと、メタル回線をすべて光回線に切り替えるということは、NTTにメリットがあると思われます。

しかし実情はそんなに積極的ではないのかなあと思うんですが、それはなぜでしょうか。

また、冒頭でNTTの社長さんと討論したいとお話されましたが、そのための具体的なアクションとしてどのようなことお考えになっているでしょうか。






孫正義社長記者会見52



孫:

NTTさんにとってもちゃんと冷静に数値で今のようなことを検証いただければ、5000億我々は増益になると思っておりますが、

場合によっては3000億かもしれませんが、もう一回彼らの数値を公開してやっていただければいいわけで、冷静な議論がそこでなされると思うんですけども。

少なくとも筆頭株主である日本国政府は、NTTに対し株主によるいろんな意味での請求権があって、具体的にこういういい話があるのになぜ乗らないんだ? ということをNTTの経営陣に言う権利がある。株主として。



しかもNTTはもともと国家が100%持ってた会社です。

いわゆる一般的な純粋民間企業とはちょっと事情が違う。

NTT法という法律で縛られている。

生い立ちからしても、もともと電話加入権という形で、たしか4兆円くらい国民から集めた金で、メタル回線を引いているわけです。



ですからメタル回線はまさに本質的には国民のモノだ。



孫正義社長記者会見64



その国民のモノのメタル回線を引き剥がせと乱暴な説を僕が言ってるわけですから、国民は関心をもってしかるべきだ。

国民にとって引き剥がして結果、メタルの代わりにメタルと同じ値段で光が手に入るということであれば、国民はOKだ! となれば、筆頭株主である日本政府が、──日本政府は国民のものだ。国民の税金でなりたっているわけです。言ってみれば日本政府の株主は全部国民だ。──国民にとっていいことは政府は積極的に動くべきで、政府が筆頭株主の立場で、NTTに分社化とかメタル全廃とかいうことを投げかければ、それに対して答える義務がNTTの経営陣にはあるのではないか。





ですから総務省、日本国家、国会、法案。

このへんがやはり最後の決め所になるんではないか。



政府が動くのは、国民が見ている。

次の選挙のときに、いいかげんなことをする政府だったら、国民が許さない、となると、政府は政治家、票によって成り立っているので、国民の気持ちには敏感に政治家の先生たちが反応するのではないか。



政治家がそのように反応すれば、官僚は当然、従うことになるであろう。



孫正義社長記者会見54



私は今日しつこく、委員会の先生方、そして総務省の皆さんに、直接討論を望む、と申し上げてきましたし、今この場でこういう形でニコ動の皆さんだとか、USTREAMの皆さんだとか、ツイッターの皆さんに対して申し上げてるわけですから、皆さんの「直接対決を見たい!」という声が高まれば、総務省の皆さんもそのように動いていくのではないか。



最悪、言っても聞かれなければ、行政訴訟という手もある。

ただあんまりたびたびそういう手を抜くと、なかなか次から出入しにくくなるので、そう簡単に抜くわけではないんですが、1回は抜きましたので、そういう手がまったくないわけではない。

それほど重要なことだ。



少なくとも私は10数名の委員の先生方の印象だけで、5対7とか、8対4とか、そういう委員の先生方の多数決だけで、この重要な国民インフラが決定される、しかも密室で議論されて決定されるということは、あまり感心しないと、申し上げておきたい。







孫正義社長記者会見45



質問者:

今のお話に関連して質問なんですが、まさしくこの問題は国民が関心をもつべきテーマだと思うんですけれども、現時点ではまだまだ国民の大半は光の道の構想であるとか、孫社長のお話を知らないのが現状だと思います。



今後、国民的な議論にしていくために、たとえばテレビであるとか、新聞であるとか、そういうメディアを使ってxxしたり、あとxxな議論を積極的に仕掛けていくという考えはありますでしょうか。










孫:

私としてはぜひ、国会に呼んでほしい。

私とNTTの社長を国会に呼んでもらって、法案がでたら法案に対して、議員の前で堂々とお互いに意見を語る。

あるいは法案が出る前でも、参考人という形でいいので、国会で堂々と、議員の先生方も、日本国政府が持っている最大の上場株がおそらくNTT株だと思いますので、国会で議論して、場合によっては僕が先程申し上げたように、アクセス会社のほうは日本国政府が筆頭株主という立場をそのままキープする、通信会社のほうは、今持っている株を僕は売却していいのではないか。

原口大臣もそういう可能性すらあるとちょっと述べておられますけども、もしそうなれば国庫に1兆円とか何兆円という金額がはいってくる。



孫正義社長記者会見23



これはまさに政府が埋蔵金探しをしている中で、埋蔵金の中でも1000億とか2000億という規模のものじゃなくて、もうちょっと大きい規模の埋蔵金がここにある。

ということがあれば、ぜひ国会で議論していただきたい。



そこに参考人という形でNTTの社長と私が呼ばれて語るのであれば、当然それはテレビでも放映されるでしょうし、新聞でも雑誌でもネットでも大きく取り上げられるでしょうから、国民の関心事にあがるのではないか。





私は逃げも隠れもしません。

どこでも呼ばれれば行きたい。

どこどこの公民館で講演してくださいと言われてもちょっと困りますけども、NTTの社長との直接討論を行えるというのであれば、どこにでもいつでも、出かけていく用意がある。



もう一つはですね、NTTさんは上場会社ですから、株主の利益に対して忠実でなければならないという忠実義務が、NTTの経営陣には、法律で定められている。

商法かな?

商法で定められている。

株主の利益に対して忠実でなければならないという、忠実義務。

あるいはそんな利益が出るとは知らなかった、ということは、善管注意義務に違反している。



知らなかったというだけでも違反。

知ったら知ったで忠実に株主の利益に従わなければならないという2大義務がNTTの上場会社の役員としての義務がありますので、これをいつまでも無視するとなると、完全な商法違反になる。



少なくとも議論を堂々とすべきであろう。

筆頭株主である日本国政府が話を聞きたいというならば、それに答える義務がある。





孫正義社長記者会見53



ついでに申し上げておきますけども、ツイッターで最近僕が電子教科書とか電子カルテのことで熱心に話をすればするほど、我田引水でお前はただ儲けたいだけだろう、という話が何回も出ておりましたが、いまの説明をずっと長々と140文字の中で述べるのは難しかったので。



ですからもし今の説明で納得行かないということがあれば、ちゃんと私のこの話を全体を詳しくUSTなりニコ動なり、あるいはソフトバンクのホームページの動画で、ちゃんと全体のストーリーを見ていただいてから、同じ批判をしたい人はしていただきたい。



Wi-Fiを使った形での通信料は1円も取るつもりはない。電子教科書と電子カルテにおいては。

これは道端で通信を使う必要はあまりないんではないか。

したがって電子教科書はWi-Fiオンリーの機種でいいんじゃないか。

Wi-FiオンリーのアンドロイドパッドなりiPadなりウィンドウズパッドなり

、いろんなものが選択肢としてあるでしょう。



ちなみにWi-FiオンリーのiPadは、ソフトバンクに利益はまったく出てない。



いわゆる携帯の通信サービスは、電子教科書と電子カルテには標準機種にはいらない。



それがないと道端で使えないわけじゃないですからね。



おそらく5年後であれば、128GBぐらいは標準装備ではいってるものが使える。

新しいデータをやり取りするときは病院の院内だとか、患者さんの自宅の中とか、新しいデータが必要になるのは、電子教科書にしても家の中、あるいは学校の中でデータをアップデートすればいいだけで、道端でしょっちゅうページをアップデートする必要はない。

内蔵されてるフラッシュメモリの中に十分なデータがはいって、道端でも利用はできる。







孫正義社長記者会見35



質問者:

日経ビジネスのアリタニ(?)と申しますが、いまの質問にもからむんですけれども、光の道を実現する上で技術的ハードルはほとんどないと。

いま大きな決断を政治家がするべきだという話をされていたんですが、肝心なその政治家に対しては、どのようなご説明をされていて、どのような感触を持たれてるか、そのあたりを教えていただきたいのと。



あともう一つは、さきほど行政訴訟の話もありましたけども、




孫社長:行政訴訟をすると断言してるわけじゃない。

そういう可能性が少しはあると言っただけですからね。)



ボーダフォンを買収する前に一度やられてますけど、今後その議論が膠着したままだとして、そういうアクションも可能性自体はあるということを改めてお聞きしたかったんですけど。









孫:

可能性はいつでもなんでもある。

我々がNTTを買収する可能性だって、ないわけじゃない。

金は持ってませんけど。(笑い)

そんな可能性だってある。



理にかなわない、理に反するということであれば、訴訟だってすることは、それは私はためらわずに必要ならば行う。



ただ訴訟を毎年のようにやるのは、いつも喧嘩腰なのはどうかなと思いますので、できれば訴訟せずに、ちゃんと話し合いをしてやっていくことで、私は前に進んでいくのではないかと信じている。





もうちょっといいよ。

どうぞ、もし何か他にあれば、聞いていただいてけっこうですよ

はい。







孫正義社長記者会見36



質問者:

たびたびすみません。

(聞き取れず)

電子カルテや教科書については、少なくともネットワークや端末については利活用促進のためにご提供される用意があると言ってますけども、その先のアプリケーションであったり、それを支えるサーバーであったりとか、非常に広いマーケットというか需要があると思うんですけど、利活用についてはソフトバンクはどこまで携わる構えでいらっしゃるのかをお聞かせください。








孫:

少なくともアンドロイドだとかiPadだとかWindowsだとか、そういうものであれば、すでにプラットフォームがあるわけですね。

アプリケーションも作り易い。

世界標準という形でアプリケーションを作れる人も多い。



また世界中から続々と新しいアプリケーションも集まって、提供するアプリケーションストアのほうも、プラットフォームが十分できてる。

そういうものを活用すればそんなに難しくなくできるのではないかと。



それを言うと、日の丸、国産のものはどうするんだ! という議論がすぐ出てきます。

ソフトバンクはいつも他人のふんどしばかりで、何も自分ではしてないじゃないか。という説がすぐ出てきますが。



目的が何なのか。

その志の目的は何なのか。



学生たちにより勉強が、生産性があがる。

先生と生徒のやりとりがよりスムーズに行われる。

学習がもっと感動を得られるような学習体制になれる。



学生が一番よく勉強できるようになる。

というのが一番の目的である。



その目的を差し置いて、高くてもいいから日本製を作らなきゃいけない。

日本製をつくって外国製をすべて排除する、それが日本のためだ。

というのは完全な鎖国主義だ。



それを作るメーカーって、具体的に日本の国産メーカーってどこですか?

松下ですか?

パナソニックですか、シャープですか、東芝ですか、ソニーですか?



いろんな会社ありますけど、売上の過半数が海外で売り上げているわけですね。

海外が売上の過半数の会社が、日本政府に日本製品を売るときに外国勢を締めだしてくれ。

というふうな話になったら、外国で同じ目にあいますよ。



日本のメーカーは、海外の入札にこれから一切参加できなくなりますよ。

ヘタをすると不買運動すらおこりかねない。



本当にそれを日本の国産メーカーが望んでますか?

というのが一点。



そういうハードメーカーじゃなくてソフトはどうなんだ?

ソフトについて、OSを作るということが、どれほどお金がかかることなのか。数千億円かかります。

数千億円のお金をかけて、世界で1社か2社しか成功できないポジションのところに、OSの専門の戦える会社が日本に何社あるんだ、現実的に。



それが仮にできたとして、まったく新しい日本産のOSにアプリケーションソフトを日本のアプリケーションソフト会社が何社がそれに対して勉強しなおさないといけないんだ。

これまた本末転倒じゃないか。



なんのために始めたんだ?



学生に対してタダで端末を配れる。

そして通信代もタダで。全員の学生に使えるべく、そのために安くしないといけない。

そうしないと国民負担に結局なっちゃう。



ということで、安くしないと国民のために配れない。

増税しないといけなくなる。これまたおかしな話。

増税して一部の4、5社の日本の国産メーカーのために利益を与えるんですか?

それまたおかしくないですか。



日本のメーカーが入札に参加するのは大歓迎。

日本のメーカーが例えば無料のOSであるアンドロイド、Chrome、そういうものを使って。無料ですからOSは。

で、ハードはオープン仕様で作られたハードを日本の国産メーカーが一生懸命それを作って、そして競争入札に参加して、勝ちとる。

それは大いに奨励したい。



そのときに、それ以外のOSを使う。有料のマイクロソフトの製品だ、アップルの製品だ。

これを排除しますか?

これまたおかしな話。



孫正義社長記者会見60



選択肢は先生方、あるいは学生に与えるべき。

少なくともオープンな入札でやるべきでしょう。



仮にそこにアップルの製品が選ばれたとしても、Wi-Fiオンリーの機種で私はいいと思ってますので、ソフトバンクの通信料収入は1円も入らない。



ハードもソフトバンク経由で納入する必要は全然ない。

直接メーカーから競争入札でいれればいい。

したがってソフトバンクはそこに一切何か我田引水をすると疑われる必要はないんではないか。





今テスト的に一部の学校とか、先進的なところ、病院でやってる。

たまたまiPad買いたい、あるいはアンドロイドパッドを買いたい。

それに答えるのは通常の業務として今現在ありますよ。



本格プロジェクトとして、国家プロジェクトとして国家認定の電子教材、あるいは電子カルテ、あるいはクラウドとなるときは、これはもうちょっと高い志でやったらいいんじゃないか。というふうに思っているということですよ。







孫正義社長記者会見37



質問者:

たびたびすみません。ニコニコ動画の亀松です。

いま電子教科書の話がありましたけども、紙の現在の教科書の関係についてですが、すべて電子教科書に置き換えたほうがいいというお考えなんでしょうか。

そうなると出版社への影響が予想されないでしょうか。










孫:

今現在であれば紙のほうが優っている点がまだいろいろあると思います。

しかし5年後になったときに、1インチあたり300ドット以上の解像度のあるディスプレイが、今既にiPhone4で使われておりますけど、そういうディスプレイが普通に当たり前に2万円の端末で実現できてる。

電池の寿命も今よりも十分よくなってると思いますし、その他の機能もいろいろつくと思います。



孫正義社長記者会見28



そういうことであれば、紙の教科書よりもはるかにたくさんのページが、紙の教科書を合算した重さよりも軽くて、教育の内容も遥かに感動を提供できるようなものが出せる。



そういうことになれば、何をためらう必要があるのか。



今現在大人の人が、あるいはiPadだとかiPhoneを使ったことがない人が、なんとはなしに思っている拒絶感といいますかアレルギーというか、それは2、3ヶ月使ったあとに本当に同じことを思うのであれば、しかも5年後の機種をですよ、いうのであれば僕はもう一度議論に乗りますけれども。

紙の教科書よりも劣ってる点がなくて、優ってる点がいっぱいあれば、僕は積極的に取り扱っていくべきだろう。5年後は主教材として。

副教材ではなく。



ただし5年までの間にテスト的に導入するのは副教材でかまわないと思いますし、さきほどの光とメタルの二重構造が大変コスト効率が悪いものを生むというのと同じ理屈で、紙の教科書と電子教科書を両方とも提供するということはコスト的にものすごく非効率的なものになる。

今現在教科書予算が年間400億円くらいです。



それに対して電子教科書を全員に配る、同じく年間400億円ぐらいでできる。

一回だけはかかりますけど、それ以降は更新にかかるのは400億円ぐらいで済む。

一回だけ1800万人に配らなきゃいけないから、一人あたり月々280円というのはかかりますが、子ども手当の内数だ。



僕は無償で子供たちに配る。

お金持ちの子供だけでなくて、全ての子供たちが、全ての子供を持ってる家庭が、無償で電子教科書が手に入る。

しかもしれがクラウドにつながっている。教育クラウド。



遥かに子供たちが、僕が言う子供たちというのは5年後の子供たち、しかもその場だけでメリットを十分に感じるというだけでなくて、10歳の子供たちが30年後に40歳になる。



いまから30年後の世の中において、こういう電子タブレット的なものを使わないで仕事がなりたつビジネスマンはほとんどいなくなる。



今現在インターネットに一切触らないで仕事ができるホワイトカラーはほとんどいなくなった。



ホワイトカラーでキーボードさわれないという人は文盲に近い。



紙の教科書は読める、でも電子の教科書は読めないというのは、電子文盲に相当する。



30年後の社会において、いまからいうと35年後の社会において、10歳の子供たちが40歳になったときに、ホワイトカラーのビジネスマンとして世の中で仕事するのに、他の国々と競争していかなきゃいけない中で、日本人のビジネスマンは世界の競争から取り残されて笑われているという状況になるのは、かわいそうじゃないのか。



本当に子供たちに愛情があるのであれば、自分たちの過去の子供の時代のノスタルジーのために、自分の大切な子供や孫たちが30年後社会人として電子文盲になってしまうということして本当にいいのか?



紙の教科書を読むのになんら能力はいらないですよ。文字さえ読めれば紙の教科書読めます。



電子教科書を毎日自在に使いこなして。そしてハイパーリンクでいろんなところに飛んで動画やなんだと。生徒同士でいろんな情報をやりとりをする。

そういうことを自在に使いこなせるようになってないと、かわいそうでしょう。



だから僕は、ぜひそれは自分たちの過去のノスタルジーで、子供たちの将来の可能性を奪ってはいけない。心から強く思ってます。



もしそれでどうしても紙の教科書がいいという人は、有料で買って使ったらいいんじゃないの。

というふうに思うくらいですが、ちょっとだんだん過激になってきました。



ほどほどにしとかないとまたツイッターでがーんとやられちゃいますので。



百歩ゆずって、紙の教科書がいいという子供達、そういう方針の親の子供には紙の教科書も選択肢で提供する、ということを何年かやればいい。

どちらか選択制。



クラスの中に半分くらい電子教科書でがんがん豊かに感動を持ってやってて、自分の子供は親の方針で紙の教科書でいっとけと。

その子供が取り残されてもかまわない。

そういうふうに思う親もいるでしょうから。



そういう親にはそういう選択肢を与えていいと思いますよ。

ただ子供はかわいそうだと思う。



孫正義社長記者会見61



ちなみについでに電子カルテのことで申し上げておきますが、いままでは電子カルテ的なものが物理線でしか通信しちゃいけない、なんか規制でなってるらしいんですけども、VPNでやれない。

したがってサーバーにバックアップをおけない。

クラウドに乗ってけない。

今現在の規制でそういうルールがどうもあるらしい。



そんな馬鹿な規制をどうしてしてるんだろう。

ありえない話だ。

もちろんVPNだけではセキュリティが十分でないという人もいますが、それはセキュリティをちょっと勘違いしている。



物理線のものでも××××して、そこからいわゆる盗聴的な形で抜き取ることはできるわけで、物理線だから安全だというわけでもない。

逆にいうとVPNで金融機関だとかやってるわけですが、VPNでやって何かセキュリティ上問題があったという事例は、少なくともいままで聞いたことがない。日本の中でそんなことが起きたと。



ですからVPNでクラウドにアクセス。

それができないというなら、クラウドを全部否定することになる。



医療クラウドもできなければ、金融クラウドもできないし、何もクラウドが成り立たない。



ぜひ僕はそういう規制は変えていただきたいと思います。





他にいかがですか。よろしいですか。

はい、どうぞ。









孫正義社長記者会見38



質問者:

朝日新聞のワケと申します。

せっかくなんで最後に質問させてください。



志の高いお話で、一方で孫社長はソフトバンクの経営トップとして、光の道を推進する理由というのはなんなんでしょうか?

こないだの株主総会でも、携帯の基地局を整備してほしいという声がありましたし、今日たぶんUSTREAMで聞いている中にもソフトバンクユーザーとか株主の中にも、やることが他にあるんじゃないかと。

その中でなぜいまNTTの光化ということにこれだけ熱心になるのかというのはたぶん率直な疑問であると思いますが、これを推し進める先にソフトバンクとしてのメリットはどういったことがあるのかを教えてください。










孫:

おっしゃるように私は上場会社の経営者です。ですから当然ソフトバンクの株主の利益を考えなきゃいけませんので、つねに利益のことは頭の中にあります。

ただ、今回の光の道だとか電子教科書だとか電子カルテは、ソフトバンクの株主にとっても間違いなく大きなメリットがある。



それはどの期間でどれくらいのメリットがあるのかというと、20年後かもしれない、50年後かもしれない、100年後かもしれない。



だけど、日本がより情報化社会として、世界に競争力を保って、そして日本がどんどん高度な情報社会になっていけば、間接的に我々グループ会社がいっぱいやっている事業、いろんな意味でビジネスチャンスが広がる。



直接電子教科書で儲けなくても、直接電子カルテで儲けなくても、あるいは光の道で物理回線のところで儲けなくても、間接的な部分でいくらでもあるし、もちろん光の道においてはNTT東西もKDDIもイーアクセスもいろんな会社とサービス会社と競争はありますけど、当然利益はだしながら競争していくわけです。



物理回線のほうは、これはこれで、この会社がしっかり利益を出されたとしても、いまのメタル回線と同じ値段で公正にサービスをやってくれさえすれば、我々はその利益が妬ましいということではない。



よくソフトバンクはそんなに光、光いうなら自分でやればいいんじゃないか。なぜただのりするんだ。という話をいただきますが、光アクセス回線のほうはアクセス回線会社が直接消費者に売ればいいと思うんですね。

一番メリットを得るのは消費者だ。



メタル回線と同じ回線コストで光回線が利用できるメリットは直接消費者が得る。

その上の通信サービスは我々もNTT東西もKDDIも、イコールフッティングで、同じ条件で、同じ手続で、同じ接続で競争しあう。

同じ条件で競争しあうのであれば、我々は何ら不満はない。



ただ一回だけ入口で、我々がやってるサービスは、ADSLにしろ、おとくラインにしろ、みんなメタル回線を前提としてサービスを行ってるわけで、いっかい載せ変えなきゃいけない。

載せ替えのコストは我々に1回重荷としてかかる。



それは何十年というこれから先のことを考えると、一回は覚悟しないといけないコストだ、ということで甘んじて受けよう。そういう覚悟がある。





アクセス回線のほうは、タダ乗りというのではなくて、直接そのアクセス回線会社がエンドユーザーに売る。

ただエンドユーザーが請求書が2枚くるのがめんどくさくてかまわない、という場合には、同じ価格で卸売を受ける。

それはNTT東西も受けるKDDIも受ける、ケーブルテレビ会社も使いたい時に受ける。

ということでいいんではないか。そういうふうに思っている。









じゃあ、だいぶやりましたけど、もうよろしいですか。

もし何かまたあとで思いついた質問とかあれば、ツイッターでも一生懸命答えられる範囲でやりますし、またこういう機会をこれからさらに何回か設けることになると思いますので、ぜひこういう議論を重ねていきたい。



ありがとうございました。









(了)















Part1はこちら

孫正義社長記者会見「光の道構想 今後の議論に向けて」書き起こし Part1








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孫正義ソフトバンク社長の講演・対談・スピーチ書き起こしまとめ (ツイッター総研)


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